糖尿病でEDになる人
発病して10〜15年の50代が一番危ない!!
【日刊ゲンダイの記事からの引用】
EDというと、加齢や精神的な影響で発症すると思われがちだが、必ずしもそうではない。生活習慣病の影響も大きく、中でも糖尿病の人は特に発症しやすいとされる。では、糖尿病でEDになる人は、どんな特徴があるのか? 昭和大藤が丘病院泌尿器科の佐々木春明准教授に聞いた。
「ある50代の方は、ED薬などの治療効果がまったく得られませんでした。それで勃起に関係する血流を調べてみると、ほぼゼロ。これが原因だったのです」
糖尿病は、“予備軍”レベルの高血糖状態のときから動脈硬化が進行し始めるといわれる。その影響がいち早く表れるのが、男の性機能なのだ。
「体の中をくまなく走る血管の太さは、場所によって違います。勃起に関係する陰茎の動脈は1、2ミリですが、心臓の動脈は3、4ミリ、首の動脈は5、6ミリ。糖尿病による血行障害の影響が最も早く表れるのが、動脈が細い陰茎なのです」
糖尿病で“最近、勃起力が弱くなった”という人は、陰茎をはじめとする動脈硬化が少なからず進んでいる証拠だ。
「糖尿病で陰茎の動脈硬化が進んだからといっても、あるとき突然、まったくダメになるわけではありません。できたり、できなかったりを繰り返します」
最初は、「酒やストレスのせい」と自分を納得させようとするが、やがてそれもできなくなる。それで受診すると、糖尿病で陰茎の血流が悪くなっているのだ。では、“その時”はいつ訪れるのか。
「糖尿病をはじめとする生活習慣病をきっかけにEDを発症し外来に来られる方は、50代が最も多い。糖尿病を発病して10〜15年という方が典型的です」
●治療して血糖値が基準値前後の人がほとんど…
50代という年代は、加齢によってもEDになりうるが、その一部は糖尿病の影響が強く出ている可能性があるのだ。だとすれば、どれくらいの血糖値がヤバイのか?
「受診時に調べる血糖値は、95〜115mg/dl程度(基準値109mg/dl以下)です。大多数の方は、内科にかかりながらウチを受診しているので、血糖値が異常に高いということはありません」
下ネタがタブー視される日本では、EDで受診する人は欧米に比べて非常に少ない。そんな状況にもかかわらず、ED治療を受ける人は、どんな治療に対しても積極的に取り組む人なのかもしれないが、糖尿病の治療もきちんと受けて、薬でしっかり血糖値をコントロールしていながらも、EDになっているという事実は見逃せない。
万が一、EDが疑われるときは、すぐに治療した方がいい。
「冒頭の方のように血行が遮断されてしまうと、血行再建術のような大掛かりな治療が必要になりますが、早期ならED治療薬で済みます。“朝立ち”が復活することも珍しくなく、それが男としての自信につながり、治療後に仕事がうまくいき始めたという話もよく耳にします」
糖尿病はEDになりやすい病気だが、あきらめることはないのだ。
日刊ゲンダイ
バイアグラに頼らない精力増強・ED克服マニュアル
posted by komura at 14:55|
Comment(0)
|
EDとは・EDの原因
|

|